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2020年6月19日 (金)

立ち上がれ! 大学生よ。


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大学の教育は、この新型コロナウイルスの影響で、便乗手抜きをしているのではないでしょうか。
大学生の長男、知人のお子さんの大学生活を見聞きしていると、悲しさよりも情けない気分になります。
大学の教員が知り合いに多いので、批判するとプライベートな交友にも悪影響があるかもと躊躇しましたが、やはり書かせて頂きます。黙っておけば良いのに、黙ってられない自分にも正直呆れますが、やはり話しを続けます。
緊急事態宣言を解除された今でも、大学構内には立ち入り禁止(主に私立)、もちろん部活動も禁止。
授業は滑り出し好調だった私立の学校は早々に「前期はzoomで全て行います」と宣言し、ずっと長男は家にこもり講義の録画を見て、Wordでレポートを書いて提出しいます。ライブ感覚もなければ、他の生徒との交流も全くなし。
恐らく必要最低限の実習やゼミを、学校で対面で行っているところも多いのかもしれませんが、長男に関しては4月から学校へ行った回数は驚きのゼロ回。

大学運営関係者が問題意識を持ちにくいというのも、教育に対する教員の関心の低さを助長していると思います。

邪推ですが、大学の教員は講義や教育の時間が相当減る分、自分自身の研究の時間に割けるし、自宅待機が増える分、引きこもり研究を好む研究者はとても有意義な毎日でしょう*。

さらには、非常勤の教員の授業時間、僕のように単発な講義は全て中止で、交通費をふくめた経費も削減できる。
親として、怒りを感じるのは、施設の立ち入りを禁止して図書館にも入れないのに、施設利用費は学費に付随して例年通り徴収。とても子供だけでは払いきれないほど高額な授業料。
子供の持ってきた学費減免の書類をみると、親の収入から、自分のアルバイト収入を事細かに記入し、納税証明書を含むあらゆる書類の添付を要求。その要求度は政府の特別定額給付金の比ではありません。

大学教育とは何なのか、「職業訓練」と「就職斡旋」と揶揄された以前よりも、「場(キャンパス)」すら与えない状況は、もっと酷いと思う2020年前期です。

もっとがっかりしているのは、今の大学生が学校の方針、決定に余りにも従順なことです。こんなに物わかりの良い大学生というのは、僕にはガッツがなさ過ぎて、大学の自治とか、教育を受ける権利の主張はもう失った過去の概念なのでしょうか。

かつて、大学生はし思想と暴力で大学を封鎖しました。今、大学職員の教員は、新型コロナウイルスの不安と恐怖を乗り越えられずに大学を封鎖しています。

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小学校、中学校、高校の学生は学校に戻り、それぞれの学校の教員は、色んな試行錯誤をしながらも学生の学びの場を維持しようと工夫しています。時にはやり過ぎではないかと思うこともありますが、何とかしたいという教育への熱情を感じます。

大学生よ立ち上がれ! 親の力を借りずに自分達の手に教育を取りもどせ!

親の力を借りずに。

画像は https://gaga.ne.jp/mishimatodai/ より転載しました。

* 複数の大学教員の方から、従来の対面授業よりも、リモート授業の方が準備が大変で苦痛を伴うとの指摘を頂きました。


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