達成感を感じた人、これから感じる人へ
恒例の緩和医療学会に参加しました。自分の動向も含めて感じたことを。
最近自分の年齢を重ねてきたためか、「若い人達を育てて」という考えを持ったり話したりすることが増えてきた。自分の経験も含めて、幾つか今思っていることを書き残しておこうと思います。
1. 「若い人達」はポストを与えればあとは、勝手に育つ。
いつも自分も含め先達は、プロジェクトを任されそして達成する。その達成感をまた誰かとシェアしたいと思ってしまう。しかし、違うのです。その達成感まるごと誰かに譲らなくては、次に続きません。
若い人達は(後進は)育ってから、ポストを得るのではありません。ポストを得るから育っていくのです。達成感を感じる仕事を終えたら、直ぐに身をひかなくてはなりません。その達成感を独占してはならないのです。
2. 後進の人達は言葉遣いに気をつける。
先達への礼儀から言葉遣いを正すのではありません。新しい職場に移ったとき、新しいプロジェクトメンバーになったとき、新しいグループに参加したときは、言葉遣いを「防御モード」に切り替えなくてはなりません。カジュアルで、リラックスした言葉遣い、スマートでオフィシャルな言葉遣い、そして防御の言葉遣いがあります。相手の誤解を招かず、相手の心を動かす言葉をチョイスしなくてはなりません。
自分のプロジェクト(研究)がうまく進行しないのは、大抵言葉遣いのためです。言葉遣いと相手の感情をケアする綿密さがあれば、前に進めます。ご機嫌伺いと、神経症的な丁寧さではありません。
日本語は敬語があります。これは礼節を保つためだけではなく、自分を防御するための大事な盾になります。敬語を使うことで、相手からの攻撃の開始を妨げることができるのです。
3. SNSは他人の嫌悪感を刺激する。
自分達で達成感を所有し続けていると、徐々に周囲の嫌悪感は増していきます。悪いことにSNSはその達成感を味わっている所有者と、いつも喜びを共有し、祝福してくれるとは限りません。
何かの会議、プロジェクトの後に、飲み会、食事会をしている写真をアップすると、通り過ぎたり、ニュートラルな感情だけで留まることもありますが、(あいつらだけでいつも「大事な何か」をシェアしている。密室で全て決めている)という印象だけを植え付けていく事もままあります。
自分も含めて、自分の関わるプロジェクトのメンバーには、SNSについて戒める必要があると感じています。
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