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2018年4月 4日 (水)

4月に増える裸の王様

先日、地元でなかなか予約の取れない焼肉屋に行きました。 その時、ある先生が「私は、宴会芸者、呼ばれたところどこでもいきます」と豪語していました。以前の職場から今の職場に移った時の心境をお伺いしたときの返事でした。この心意気こそが、先生のお人柄でまた、大きな組織で、大きな力で周りを引っ張っていく原動力なのだと頭が下がりました。組織で生きられない僕にはできないことです。 また時期を同じくして有働由美子アナウンサーがフリーになっていました。コメントをみても、なんと謙虚なことか。見栄えの良い媚びるような謙虚さではなく、そのお人柄が透けて見える謙虚さでした。 私も勤めていた病院を止め、開業したときに自分で決められることは開院の日だけ。どんな患者が来るのか、どんな仕事が頼まれるのかを自分で決めることはできないと心に固く決めました。そして自分の名前だけが書かれた名刺を作り、今まで使い続けています。人には、「政治家みたいでしょ」とか、「患者さんには名前だけでいいから」とか言っていますが本心は、自分の今までを全て、自分の心の中から捨てるためでした。 4月になると転勤や独立であちこちの現場で、戸惑う方々を見つけます。
「前の職場では○○だった」
「以前の勤務地では、××がルールだった」
「このオペ室には、あれがないのか」
「この職場ではこんなことも整備されていないのか」
そして、今までの自分の経歴、キャリア、経験を捨てない限り、自分の仕事と立ち位置は定まりません。今の立ち位置が定まらない自分に不安なのは分かります。しかし、どんな仕事も受け容れ、そして自分なりに工夫して次に向かう、それができない方は、周囲を落胆させ、そして周囲からの信頼を失った「裸の王様」になってしまいます。今も昔も裸の王様が本当の尊敬と信頼を得ることはありません。また裸の王様を養う予算はこの国にはありません。 普段どれだけ立派なことを発信していても、あちらが透けて見える、そして自分を滅ぼす様な言動を繰り返す方に最近出会いました。 三寒四温の4月、この「裸の大様」が町中にあふれています。週末は冷え込むとのこと、風邪をひかぬよう。

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