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2014年1月

2014年1月21日 (火)

在宅医療 レセプト道場

仮想症例による在宅医療のコスト研究
今年2つ目の新しい企画です。
在宅医療に関する困難として、コスト計算の難しさが指摘されています。確かに、難しく曖昧な部分もあり疑問だらけでした。当院も開業以降、多くのクリニックとの意見交換、そして国保、社保、厚生局への問合せでノウハウを蓄積してきました。県による見解の違い、また当院での対応が本当に正しいかは、今後も研究の必要があります。しかし、在宅医療をはじめようという色んな方々の困難を軽減できればと連載の企画を考えました。今後1月に1回のペースで更新していこうと思います。
仮想症例の提示は医師である院長が、原稿の内容は事務員が執筆しています。出来上がった原稿に加筆、訂正、承認をしたものをアップします。
免責事項
ここに書いてある方法で返戻となっても、当方は一切関知致しません。

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2014年1月20日 (月)

がん人生相談外来

新しい外来を作りました。今年最初のチャレンジと思っています。若輩の私が、人生相談とは大きく背伸びをしている感じでもありますが、当の本人はとても真剣です。真摯に皆さんと向き合いたいと思っております。詳しくは、ホームページへ
私は、内科医、ホスピス医、そして開業医として20年近く、3000人以上のがん患者さん、そしてそのご家族と向き合ってきました。「本当に手術して良いのか」、「このまま抗がん剤を使い続けて良いのか」、「今の病院の治療で大丈夫なのか」、「急に他の病院へ移ってほしいと言われた」、「親戚に勧められた民間療法を受けても良いのか」このように、様々な治療の岐路に立たされ迷い悩む方々と対話してきました。
まず分かったことは、人はどんな岐路に立たされても、きちんと自分で進む道を決めていくということです。ご自分で決めているのか、また何かの導きがあるのか、とにかく前に進んで行かれます。
しかし、岐路の手前では、誰にも相談できず、インターネット、本でみつけた自分に向けられたメッセージではない言葉にかえって恐れ、自分自身の不安を鎮められず、苦しみの渦に入って行かれる方も多くいらっしゃいました。
もう一つ分かったことは、患者さんだけでなく、そのご家族の悩みや不安もまた大きいということです。どう患者さんに接したら良いのか分からない、看病、介護の仕方が分からないといった悩みをお持ちです。しかし、患者さんの診察の時には、明るく振る舞い、ご家族の悩みを話す時間も機会もないというのが実情です。
さらに、医師、看護師そして介護職の人達も、本音ではどう治療しどうケアしたら良いのかという悩みや迷いを感じています。どう患者と向き合ったら良いのか、どう薬を選んだら良いのか、どう声を掛けたら良いのか。医療者の悩みを少しでも解消することが、ひいては、患者さんとそしてご家族力をさらに高めることに繋がるということを、臨床の実践で学びました。
私が医師として、患者さん、ご家族、医療、介護者と対話することで、なにかしら新たな力を生み出すきっかけになればと、相談外来を開くことを決心しました。話し合うことで、不要な不安が少しは鎮まり、今後の過ごし方を考えるきっかけとなり、ご自身の力を高めることができればと考えております。

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