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2011年11月17日 (木)

ホスピスはどこへ?

今日も外来です。
とにかく、どういう理由を考えたら良いのかわかりませんが、ホスピスの入院患者さんが減っています。紹介される患者さんの数は変わらないので、入院しない、したくない方が増えているのです。そして、入院しても日数が短く看取りを迎えます。
僕の病院では初診まで1ヶ月以内、入院は1週間以内です。「ここは混んでいるんでしょ?」と聞かれますが特に今年からはすぐに予約、入院ができるようになっています。

以前よりも、はっきりとした自分の意志でホスピスに入院する方はいなくなりました。「私は最期をホスピスで過ごすと決めていました」と言う方々です。また、痛みの治療を全く受けられないから入院すると言う方もいなくなりました。

期間病院からは、通院または往診の医師と、ホスピスの医師に同じ紹介状を2通渡して、紹介になっている方が増えました。
家に居れるうちは家にいたい、でも最期はホスピスでと言う方がほとんどとなり、在宅ケアを掲げる診療所でも50%は入院する現状です。
レスパイトケアを許可して歓迎してもほとんど利用者はありません。
病院内の患者さんは、やはりホスピスを忌み嫌うようになっています。普通の病室にいても、緩和ケアのチームが毎日のようにお伺いするからです。ホスピスの病棟には、部屋にトイレがあること、入浴ができること、環境面での利点と、熟練スタッフの存在をお話ししますが、「そんなところがあるのなら、すぐに移ります」とはなかなかお話しする方はいらっしゃいません。

ベッド差額料は値下げしました。5000円と15000円です。(全22床のうち、10床は室料無料です)
平均在院日数は20日台に入って来ました。病棟稼働率が70%を下回っています。

一体何が変わり、ホスピスはどう言う役割を求められているのでしょうか。
皆さんの意見もお聞かせ頂けるとありがたいです。

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コメント

ホスピスの入院が減っている、稼働率が70%とは以外です。
私の住んでいる地域では在宅で頑張っていて、ADL低下して介護が難しくなったり、不安が強くなってきたりして入院希望しても、
すぐに入れません。2〜3ヶ月待つ事もあります。その為早めに入院予約をしなくてはならないが、まだそんな時期では無いと抵抗があったりしてすすみません。結局そのままなんとか在宅で頑張れる事もありますが、どうにもならなくて救急で一般病院に入院せざるを得ない事もあります。
もっとスムーズに希望する人がホスピスへ入院できる状況なら随分安心だろうと思います。

投稿: 岩本美保 | 2011年11月17日 (木) 13時14分

お寺とホスピスが自分にはダブって見えます。どちらも必要ではあるのですが少なからず死を連想させることからなるべく近づかないようにするのではないでしょうか?

投稿: ogata ken ichirou | 2011年11月17日 (木) 22時59分

はじめまして 只今母(68歳)ホスピスに入所しております。母がいる病院も比較的空室があるようです。ホスピスが完成してからの数年は待ちが多かったと聞きますが、近年はそうでもなさそうな感じです。多分終末期の痛み苦しみの緩和医療が、どこの病院であっても標準的に受けられるようになってきたのではないかと勝手に考えてました。それは医療受け手=患者とのモルヒネへの理解と受容が一般的に知られてきたこと、それから施す側=医師の痛み緩和プログラムが確立されたのかなあと…数年前までは、ガン専門医ですら、最期の最期まで苦しんでも意味がなくとも抗がん剤を当然のように使用してきました。患者も無知で、モルヒネは死ぬ間際ギリギリの手段としか考えてませんでしたからね。娘36歳


投稿: あお | 2011年12月25日 (日) 23時14分

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