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2011年3月29日 (火)

原発問題にいま何を考えているか

私は医師の立場から、現場の病者の立場に心を痛めている。テレビでは避難のため迎えに来た重装備の自衛隊員におばあさんは、ほぼ寝たきりのおじいさんのために家に残ると言って追い返します。現時点で身体で分からない放射線よりも、今日と同じ明日を選ぶ。そんな病者の思いを支えることはできないのだろうか。
この先何ヶ月、何年も福島第1原発の周辺では放射線の被曝が続くであろう。原発には自然治癒力がないから。そして、テレビの老夫婦にも放射性物質が降り注ぎ続くことだろう。老夫婦を冷静に支え続ける医療者がまず被曝の安全性と危険性を理解しなくてはならない。短期的な善意と勇気だけでは老夫婦を支え続けることはできない。そして医療者は率先して被曝の恐怖から脱して欲しい。避難地域の病者を放射線への偏見からの診療拒否をしてはならない。
今まで、レントゲン、CTスキャン、放射線治療、シンチグラフィと放射線と放射性物質を安全に扱い多くの病者を支えてきた医療者は、自ら扱ってきた道具と原発から降り注ぐ物質との相似性をどうか思い出して欲しい。

この内容はいつもお世話になっている田口ランディさんが編集した内容です。 多くの人達の今何を考えているかは、 http://bit.ly/fReEWe です。

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