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2011年2月 4日 (金)

神殿の磁場 兵庫県立芸術文化センター

今日は思い立って、昼からクラシックのコンサートへ行ってきました。兵庫県立芸術文化センターで、5年前の2005年にできました。このコンサートホールは、阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして作られ、佐渡裕先生が総監督となって現在に至ります。このホールは運営がいろいろと特殊で、附属のオーケストラがあり、任期は3年。プロと言うよりセミプロ。若い演奏家の方々がオーディションを経て入団します。

定期演奏会にも何度も行きました。このオーケストラは若く、演奏のレベルもそれ程高くはないのですが、指揮の方々が素晴らしい。今日は巨匠、フェドセーエフでした。またチケットも4000円とありがたい値段です。ちなみにウイーンフィルが講演すると30000円を超えます。

今日は平日にも関わらず満員でした。客層はシニア。平日の昼間を優雅に過ごせる方が多いです。

このホールで僕も2回アマチュアオケのコンサートで出演しました。楽屋も素晴らしくとっても優雅な気持ちになります。楽屋の裏にはレストランもあって。また練習場もあって何度も練習しました。

前置きが長くなりました。

今まであちこちのホールへ行きましたが、ここは本当に不思議なところです。神殿のような場所です。これは、もう終わってしまったオーラの泉で、佐渡裕先生が出演されたとき、江原公啓さんも指摘していました。とにかく人が集まるのです。

演奏会に来るお客さんは「このホールのファン」という方がとても多く自分もその一人です。附属オーケストラはどんどんメンバーも変わります。また曲目も色々。それでも、このホールについ足が向かうのです。音響がよいとか、設計がよいとか、雰囲気がよいとか、交通の便がよいとか、指揮者がよいとか、曲目がよいとかそういうことではないのです。あそこには人を集める磁場があります。

コンサートホールの前にある広場では、高校生の子たちがガラス窓に映る自分たちの姿を見ながらダンスしています。今日は幼稚園の子たちが集まってハトを追いかけていました。家族ずれが、コンビニで買った色んなものを一緒に食べています。僕の子たちもYMCAのキャンプの待ち合わせで、この広場を使いました。いつぞやのクリスマスだったか、附属オーケストラのメンバーがこの広場で演奏したとの事。
とにかく人が集まるのです。

場の磁場。このコンサートホールは現代の神殿です。すごい吸引力で人を集めます。誰も音楽を評論しようという気持ちがありません。「楽しかったね」で帰って行きます。こういう場所があるから、神戸から離れる事ができません。僕にはこういう場所、こういう時間が必要なのです。

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