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2011年2月18日 (金)

緩和ケアに携わる全国の皆様へ 「論文査読中に思う事」

論文の査読が連日続きます。皆さんの論文がよい形になるように査読し、編集者としてコメントするという日々です。昨日ある先生にそれは親切というか、手をかけすぎという意見もありましたが、大学医局の先輩のようによい指導者に恵まれていない緩和系の医療者にとっては自分がその役を引き受けます。自分もそのように多くの手助けを頂いて、今の自分があります。
世界の数多くの研究者による論文は、自分自身の研究発表ではなく将来への贈り物です。その贈り物を数多く読み、そして今贈り物をしようとしている誰かにお伝えするのが僕の役割です。

緩和ケアやホスピスで働く医師は僕もそうですが点在して、外科や内科といった他の科とかけもちしている医師も大勢いらっしゃいます。自分のように専門的に緩和ケアだけできる医師は恐らく日本では200-300人ぐらいではないかと思います。絶滅危惧種です。だからこそ、顔の知らない、見えない同僚であっても絶えず応援していたいと思っています。きっとこのブログもツイッターも見ないかもしれませんが、「今日もがんばっているあなた」を僕はいつまでも応援し続けます。

人が苦しむ姿を連日見守り、安寧を模索し、そして人々の看取りに立ち会い、この世で最後のケアと治療を続けている全国の同僚医師、そして看護師、薬剤師、PT,OT,ST,栄養士、社会福祉士(以下略)の皆さん。この崇高な仕事を決して手放すことのないようお願いいたします。今の私たちの仕事は、結局未来の我々の看取りに還ってくるのです。目の前の人を手助けし、同僚を応援し、見えない誰かに贈与を続けるのは、他ならぬ我々の未来のためです。

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