患者さんのつぶやき(ツイート)
ツイッターでも掲載した患者さんたちの言葉をこちらにも引用します。
ある患者さんの言葉。「私が、病院に入院してからみんなが(家族や医療者)『どこかへ行くといい』『温泉にでも行ったらどうか』と言うの。がんの患者が末期になったら温泉に行かなきゃいけないものなの?」
ある患者さんの言葉。「この辺りでは有名な、往診で評判がよい○○医院。初めて先生に会ったときにこう言われました。『私たちと仲良くしてくれないと困る』それを聞いて、この人には自分の本音はしゃべれないって思いました。」 枠にはめられるような気がしたとのこと。
ある患者さんの言葉。「医療の人たちがいろいろ考えてくれてもそれはやっぱり健康な人たちの発想。時にはそっと見守ってくれるだけでいい。」
ある方にうまくいっても次に出会う方にうまくいくとは限らない。本当に色んな考えがある。活動に自信が付いてくるとすぐに見失う。当たり前のこと。「みんなちがって・・・」それでも、何かを考え続けないと。
ある勉強会で、質問された。「患者さんのために何かできることはないでしょうか。」
僕自身は患者さんや家族から「こうしたい、ああしたい」と言うことは、知恵を絞り何か方法が考え続けます。でも「外泊しましょ。そうそう、温泉とかどう」とはやらないようにしている。質問された時にも話しを聞きながら思った。
医療者は、患者さんのガイド、道案内役。患者さんの歩く道に、派手な大きな花を、先回りして植えておき、そこを通りがかったときに「この花はきれいですねえ。いやー素晴らしい!!」とはやりたくない。小さな花でも、また花の咲かない草でも「こんなものが咲いていますね、きれいなもんですね」と話しかけたい。
患者さんの人生を輝かせる手伝いは、とても大事だが感動を誘導したり、強要することはしたくない。
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