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2010年4月

2010年4月24日 (土)

車の運転

麻薬を使って、がんの痛みをとめながらどうやったら堂々と車の運転ができるのでしょうか。
最近複数の患者さんから尋ねられました。

自己を見失うほどの危険がないことは分かっていても、やはり研究の結果でも反射神経や高度な知的活動はどうやら低下することは確かな様子。
緩和ケアと言えば生活の向上ですが、やはり車以外に移動の手段を持たない人たちからすれば、痛みをとめれば不自由がある。

益と害とをいつも引き受けなくてはならないのが、化学療法でも緩和医療でも同じ宿命ですが、それは健康者の人生も同じかもしれません。益はいつの間にか忘れ、得られた益は当たり前の日常に埋没していく。害はいつまでも気になり目の前の邪魔な存在として、日々ますますその存在感を増していく。

車の運転ができない代わりに痛みが止まるとしたら、やっぱり痛みが止まることを全ての人が望むのだろうか。何かしらよい方法がないかと思案する今日この頃。「規則は守る」という真面目な人ほど厄介で、「細かいことは気にしない」人は楽なのかもしれないですね。

校則は破れても、世間の常識や通念はなかなか破れない・・・

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2010年4月18日 (日)

読書

昔から読書大好きでした。この2-3年は頭を使う仕事が多すぎて、どうも本に向かうことができなかったのですが、2010年になってからは学生時代のように本に自然と向かうことが出来るようになりました。

忙しいって怖いですね。本当に心を亡くしてしまう。どれだけ忙しくても時間がなくなるのは仕方がないとしても、心が亡くなるのは本当に怖い。この数年はそんな状況でした。

やっぱり1Q84買ってしまいましたし、その前に読んだのは柚月 裕子の臨床真理。面白かった。湊かなえの告白も気が遠くなるほど気持ち悪かったし。
桐野夏生のナニカアルは彼女の作品にしては本当にグロテスクさがなしすがすがしい本でした。
本の中にも心にとどまる言葉と時々遭遇する。
高校の時に出会った心療内科の先生にはそういえば、たくさん本を読んで気にとまった言葉をノートにどんどん書いていきなさいと宿題を出されたっけ。その作業をしている内に何だか医者になろうって強く思ったわけで。不思議な作業でした。

大きな転機がある前にはいつも本を読みあさっている気がします。
車通勤の信号待ちでも読んじゃったり。よくクラクション鳴らされています。(アブナイ。アブナイ)

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2010年4月 8日 (木)

お勉強

最近は色んなアイデアやら、メッセージがほとんど届きません。
体調も悪い日が続いているためかどうも4月になってからは自分のどこかがいつも眠っています。

医療の世界の言葉ややりとりにもやや飽き飽きしてきたので、最近はTED(日本語字幕あり)でいろんな世界の話しを毎日一つずつ見るようにしています。もともとはプレゼンテーションの勉強のためにみていたのですが、話しが面白い!
http://www.ted.com/translate/languages/jpn

世の中に起こっていることをより深く知りたいと最近楽しんでいます。

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