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2010年3月 9日 (火)

Presentation Zen

以前からMacintoshを愛用しており、その世界観にはすっかり馴染んでいました。また有名なCEOのSteve Jobsのプレゼンテーションにはいつも関心を寄せていました。
たまたま、東京の出張の帰りに新幹線の中で読もうと手にした本がこれでした。
プレゼンテーション Zen Garr Reynolds、ガー・レイノルズ、
とても面白い内容で、帰りの新幹線があっと言う間でした。
かねてより、字を少なめにプレゼンテーションスライドを作っていましたが、ここまでやって初めてZenと思い2010年よりこのスタイルで挑戦しています。

先週もとある勉強会で、伝統的な医療系プレゼンテーションをみました。本当に退屈で、
「スライドはビジー(字がたくさんで読みにくい)ですが・・・」とか
「詳しくは、成書やWebでアクセスできるガイドラインが、ボクの話よりずっと詳しいです」とか
せっかく聴きに来たので、何か一つでも良い話しをと思っていたところ、知り合いのA先生が質問してくれました。
「あなたの印象として、何をやっても難しい人はどうしていますか?」
「ああ、その場合は、あらゆる推奨された薬物を使いますとどれか一つぐらいはうまくいきます」

Presentation Zenにもある内容ですが、やはり聞きに来る人たちは「スライドを見に来るのではなく」「あなたの話を聞きに来る」んですよね。また人は「物語」に引き込まれるのであって、知識の羅列には全く関心を示さないと言うことがつくづく思い知らされます。

自分も毎月のようにどこかでプレゼンテーションをしていますが、反省し今年になってから2回やり方を変えてみました。時間配分が難しく、今まで「何分の講演なら、何枚のスライド」というのが狂ってしまいました。どうも後から計算すると自分にとっては

講演時間 × 0.7 枚

でした。しかしこれだと語りが少なくなるので、0.6程度でやると良いのかもしれません。
よく知られた数字ですよね。

さっきの講演の方に戻ると、全く物語がなく、字がいっぱい。
暗い照明の中で、字がいっぱいのスライドだけが明るく、講演しているドクターの顔はおろか、表情すら分からない。つまらない時間でした。

終わってからの懇談会で、「先生は正直、この薬についてどう思います?」
「あー、それはですねえ、今まで10人のうち6人が大丈夫で、4人がダメだったのが、この薬のおかげで、残りの4人のうち、1-2人は助かるようになりました。それでも残り1-2人は困っているんですよね。」

こういう話しが聞きたかったなあ・・・

演者の情熱も知識も伝わらないプレゼンテーション。僕自身もいろいろと見直してみます。
準備のプロセスは変わりますが、相当多くの方々の関心をひきつけ、眠気を覚ますことができます。

どこかでお会いしたら感想を下さいね。

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