2012年5月25日 (金)

今どきの在宅医療5 自分を助けてくれる特別な患者さん

先日、地元の勉強会に参加しました。そこでは、自分が以前働いていたホスピスで対応に苦労した患者さんが取り上げられ、元上司が時間経過と共に色んなエピソードを紹介していました。気難しく、言葉が鋭い患者さんとどうやって時間を過ごしてきたのかを説明し、その内容に会の参加者からは様々な意見が交わされました。僕は、退職後とはいえ元の職場の発表ですから、身内ということで意見ははさまず、発言を遠慮していましたが、あ...

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2012年5月 2日 (水)

今どきの緩和医療4 においと文化について

4月から久しぶりの往診を始めたのですが、先日の文章で、僕は昼間の明るさと日の光の心地よさを新しい仕事を始めた高揚感で、「心地の良い町のにおい」と書きました。しかし、真実はその心地の良いにおいは移動中のにおいなのです。往診をしていると移動中が我に返る時間、そして頭を整理し、休憩の時間です。いわば、舞台袖のような場所です。そこで感じる周囲の空気は、本当はプライベートなもので、自分の心の状態が反映されて...

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2012年4月27日 (金)

症例の相談

どなたかお知恵をお貸し下さい。現在診療している方です。 89歳 女性 主訴 発熱、関節痛 既往歴 アルツハイマー型認知症(10年前より)、高血圧、2型糖尿病(20年前より) <感染症> HBS(-)、HCV(-)、Wa(-) 10年以上前から、認知機能の低下はあり。20年近くのDMあり。去年までは室内を杖歩行する程度で、病院の外来受診もできていた。 今年の1月に右足指が腫脹、発赤し皮膚科を受診した...

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2012年4月22日 (日)

今どきの在宅診療3 若さ故の過ち?

今は、2つの診療所で開業までの修行をさせて頂いていて、そちらから往診に行かせて頂いています。そして、残りの1.5日を開業の準備や色んな施設の見学にあてています。先日、とある診療所の往診に立ち会い、感じたことを備忘録としてここに記しておこうと思います。 医師の心構え 医師は、何年目であっても知らず知らずのうちに自分が「完成品」であるという錯覚に陥ります。「また調べておきますね」「色んな人に聞いてみま...

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2012年4月18日 (水)

今どきの在宅医療2 地域って何?

最近、地域包括ケアとか地域医療とか言われますが、実際に長く病院で勤務医として働いていると、自分の職場の住所がどこかということ以上に、あまり地域を感じることなく仕事を続けてきたように思います。患者の住所に一番近い病院が地域の病院なのかと思うほどです。院長に「地域医療に貢献し」と言われても、地域という相手が見えない以上、何に貢献したらよいのか分からず、それならひとまず病院に近い住所の患者さんには少しだ...

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2012年4月14日 (土)

今どきの在宅医療 1 訪問診療はじまり

今日から、10年ぶりの訪問診療。10年前三重県の病院に勤務していたときは、農村部の病院だったので、自分の外来に来ることができなくなった方には、自分が往診をしていました。当時は介護保険が丁度始まった頃でした。
新しく病院の駐車場の中に開設されたプレハブ造りの訪問看護ステーションのベテラン看護師さんとの共同作業はとても楽しく、色んな制約がある中でもどうしたら一番その状況で良い方法が達成できるか、知恵を...

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2012年4月 3日 (火)

医師としてどう育てられてきたか

2010年に作った、「秘伝 臨床が変わる 緩和ケアのちょっとしたコツ」(青海社)という本があります。毎年小ネタを論文投稿したり、学会発表してきた僕には一番のお気に入りの本です。聖隷三方原病院の森田先生から誘われて、一緒に編集しました。 丁度昨日、関東のとある診療所に1日研修へ行ったのですが、その机にこの本が置いてありました。そこで働く先生から「面白かったですよ」と感想を頂き喜んでいました。 その時...

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2012年3月14日 (水)

「心の映像」 ホスピスでの10年をふりかえって

間もなくこの病院で働いて10年になります。そしてその10年を節目として、この病院を去る決心をしました。今後は開業医としての生活を始めます。人生の夏である30代を背伸びしながら、休むことなくほぼフルスピードで走ってきたホスピスでの10年。20代の終わりに憧れていたホスピスで働き始めた時の期待感を思い出し、10年経った今、自分が何を大事にしてきたかを考えてみました。 ホスピスで働く前の内科医時代、がん...

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2012年2月 7日 (火)

レジ袋と急性期病院の偽装

家の近くのスーパーに行くと、いつもの見慣れた張り紙が視界に入ってきました。 「地球環境、エコのため、レジ袋は用意しておりません。みなさん持参のエコバッグをご利用ください」 僕が買ったものは、確かに自分の持っているビジネス用のバッグに十分収まる程度のものしかない。「お手持ちのバッグに入りますか?」と声をかけられたので、一言「ここに入れて帰りますので」とレジのおばちゃんに答えました。さっきの張り紙の下...

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2012年1月30日 (月)

雑誌『緩和ケア』連載対談 「〈架け橋〉緩和ケア×哲学」第4-6回

苫野先生と雑誌緩和ケアに連載している対談(というよりも往復書簡)です。今回も雑誌に掲載された内容から大きくふくらみ、第4回は4,5,6と3回に分けて掲載しました。お時間があるときにでもお読みください。雑誌の連載は残り2回です。 第4回(2012年1月号) 人は、病で弱った時も、自分自身に関わるあらゆることを選択するべきなのでしょうか? 第5回(WEB特別編) 病者に健康人の哲学は適応できるのでしょ...

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