2018年5月 4日 (金)

医者の夫婦喧嘩

必ず夫婦の喧嘩になる話題がある。それは妻の知人からの健康相談だ。「親が○○という病気になった。どこの病院へ行ったら良いのか」「子供が病院から××という薬をもらってきたが、本当に飲ませて良いのか」と言った内容だ。既に医者に診察を受けた上で、さらに不安を感じ相談をうけることがほとんどだ。 自分は医者だけどその前に、プロなので無償の相談には一切応じない。人の能力を使うのに代価を差し出さないのはとても失礼...

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2018年4月15日 (日)

薬の力で、最期は苦しまず、眠るように逝きたい

以前から一般の方向けに、終末期鎮静の話を書いています。また現在終末期鎮静に関するガイドラインの改訂に関わっています。 特に倫理観について、日本でも考えが 医療現場では、この数年で、死に向かう患者の意識が変化してきたと実感しています。より自分自身の考えを重視するようになってきたのです。 それまでの生き方、人生の功績に関わらず、病と死の苦痛は、誰しも公平にやってきます。人は最期は苦しまず、人は皆、眠る...

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飲食を絶ち、自ら死期を早める患者たち

医師は誰しも過去に苦々しい経験をしています。もちろん私にも、どうしても忘れられない出来事があります。 それは、外科医のように上手くいかなかった手術や、内科医のように病気を見過ごしてしまった出来事ではありません。以前働いていたホスピスで、患者の死に加担してしまったのかもしれないという疑念を、今もずっと振り払えないでいるのです。 続きはこちら

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自宅での看取りを、美談にしてはいけない

「日本では1980年が過ぎた頃から、家で亡くなる人と病院で亡くなる人とが逆転し、今では8割の人が病院で亡くなります。しかし、6割の人達ができるだけ自宅で療養したいと望んでいます。私の経験からも、住み慣れた自宅で最期を迎えることはとても素晴らしいことです。もっと在宅医療を広めなくてはなりません」 壇上では、在宅医療で活躍する医師が、現状を憂う表情と口調で話していました。(またこの話か)と私はうんざり...

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安楽死は、苦痛から逃れる最後の手段ではない

往診医が感じる、毎日の色、家庭それぞれの色彩 誰しも毎日の生活のなかで、曜日の色があるのではないでしょうか。日曜日の空はどこまでも青く、月曜日の道路はどこか灰色、そして土曜日のベランダは日の光が鮮やかな金色。私は実は金曜日の色が一番好きなのです。しかし、その色彩は生死の境を描く、言葉にしにくい色なのです。 私は、自分で通院することができない方々のために、自宅に往診する仕事を続けています。医師が患者...

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死亡「遠隔」診断 遠く離れていても心は届くのか?

最近始まったICTを使った診察について、私の考えを書きました。 ホスピスで働いていた頃、過労でつぶれかけました。その時から、働き方、そして医師と患者の関係についても考える様になったのです。 医師の社会的役割 医師は人の生死の場に立ち会い、その上で診断書を書くことが医師法によって定められています。 自宅療養中の患者の臨終に際し、医師が遠方にいてすぐに立ち会えないのであれば、看護師が死亡を確認し、スマ...

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「最期は苦しみますか?」 全ての苦痛は緩和できるか(下)

テーマ:「安らかな死とは何か?~取り切れない死の苦痛への対処法」  私は、自分自身の治療技術の限界によって、患者さんの苦痛が残ってしまうことになっているのではないかと、自己嫌悪を感じることもあります。一方で、自分自身は10年以上緩和ケアを専門としており、自分の限界は緩和ケアの限界と考えてよいのではないかとも、どこかで思っているのです。自分は医師として、今までもこれからも不完全で未熟なままかもしれま...

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「最期は苦しみますか?」 全ての苦痛は緩和できるか(上)

私が長く研究を続けている。終末期鎮静について書きました。 当時、実際の患者さんの声、写真を載せることを、繰り返し当事者と編集者とで話し合いを続けました。 この記事が発表された後、彼の知人からいくつかの連絡を頂きました。ご家族と私とは今もお付き合いが続いております。 テーマ:「安らかな死とは何か?~取り切れない死の苦痛への対処法」  私がかつてホスピスで働いていたときも、今在宅医療に従事してからも、...

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時代とともに変わる治療…揺るぎない信念を探し続ける

テーマ:「延命治療」とは何か? 無意味な治療と必要な治療を分けるもの ホスピスで延命治療をしないわけ…患者の最後の日々を敬意を持って支える  「ホスピスでは、延命治療すなわち人工呼吸、心臓マッサージは行いません」  私がかつて働いていたホスピスでは、受けられる治療、受けられない治療について事前に説明し、同意された方のみ入院を受け入れることになっていました。それではなぜ、ホスピスでは延命治療をしない...

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人は自分の死をコントロールできるのか

がん患者や高齢者を在宅で診る立場から 新城拓也 人は自分の死をコントロールできるのか 患者さんの自宅で診療をする私  私は医師になり、20年になります。医師の修業に無我夢中で、ただひたすら一人前になろうと努力した20代。自分の専門を緩和ケアと終末期医療に定め、がんの方々とホスピスで向き合った30代。そして今、自分の診療所を作り、在宅医療の新しい形を模索する40代を過ごしています。医師になってから1...

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«亡くなりゆく人たちの恐怖、残される人たちの不安